コーパス編集部: 事前のアンケートで芳川さんが得意とされているジャンルとして、「家計の改善」「人生設計」「教育資金」「資産運用」「お金の勉強」を挙げていただきました。これらについて、それぞれのアドバイスや見どころを簡単に教えていただけますか?まずは「家計の改善」についてお伺いします。
FP芳川さん: 家計改善は、まず収入と支出を正確に把握することが最も重要です。多くのお客様は収入は把握しているものの、支出をしっかりと把握していないことが多いですね。私の体感では、8割ほどのお客様がそうです。なので、まずは収支の「見える化」が第一歩です。
コーパス編集部: 収入と支出をしっかりと見える化することが第一歩なんですね。具体的な削減ポイントなどもありますか?
FP芳川さん: そうですね。よく言われるのが「固定費の削減」です。ネットでもよく見るアドバイスですが、それよりもまず収支バランスを把握することが大事です。例えば、家賃を減らそうといっても、生活水準を大幅に下げるのは難しいので、生活の質を落とさずに改善できるところを探ります。
コーパス編集部: 次は「人生設計」について伺います。人生設計という言葉は少し抽象的ですが、芳川さんのアプローチはどのようなものでしょうか?
FP芳川さん: 人生設計は、未来をどのように生きたいかを考えることですね。多くのお客様は1ヶ月後や数ヶ月後の生活については考えていますが、5年後や10年後についてはあまり考えていないことが多いです。そこで、ライフプランの作成を通じて将来の目標や夢を具体化し、「どう生きていくか」を考えてもらうサポートをしています。
コーパス編集部: 具体的には、どのような質問をして人生設計の手助けをされるのですか?
FP芳川さん: 例えば、「将来どこかに旅行に行きたいですか?」とか、「犬を飼っているなら、老後も一緒に過ごしたいですか?」といった日常的な質問から始めます。そうすると、意外な目標や夢が浮かび上がってきます。それを元に、人生の全体像を描いていく作業を一緒に進めることが多いですね。
コーパス編集部: 次は「資産運用」について伺います。近年、資産運用への関心が高まっていますが、芳川さんがアドバイスする際に特に意識している点は何でしょうか?
FP芳川さん: 資産運用を始める際に一番大事なのは、「なぜ資産運用をするのか」という目的を明確にすることです。運用にはリスクが伴いますが、目的があればそのリスクに対してどう取り組むかが明確になります。しっかりとリスクを認識した上で始めるべきだと思いますし、運用する目的がなければ無理に運用しなくてもいい場合もあります。
コーパス編集部: 目的を持つことが大切だということですね。具体的には、どのような目的が多いのでしょうか?
FP芳川さん: 例えば「老後の資金」や「家を購入するための資金」などが典型的です。また、年齢やリスク許容度に応じてアプローチを変える必要もあります。若い方なら多少リスクを取っても良いですが、リタイアが近い方には保守的な運用をアドバイスします。
コーパス編集部: 資産運用に関連して「投資」についても伺います。昨今はネットやYouTubeで投資情報が溢れていますが、芳川さんのアドバイスはどのようなものでしょうか?
FP芳川さん: 情報が多い今の時代、投資を始める際に「この商品が良い」とか「これを買っておけば間違いない」という情報もたくさんありますが、それが本当にその方に合っているかは別問題です。そこで重要なのは、投資を始める目的をまず明確にし、それに基づいた運用方法を提案することです。また、リスクとリターンのバランスをしっかりと理解してもらうことも大事ですね。
コーパス編集部: 目的が明確でないと、投資の成功も難しいということでしょうか?
FP芳川さん: そうですね。目的がないまま周りに流されて投資を始めてしまうと、なんで運用しているんだっけ?と戸惑うこともあります。また、同じ投資商品でも、その人のライフステージによって最適なものは変わってくるので、個々に合わせた提案が必要です。
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